クチコミを読む側の基本姿勢として リテラシーを高める
① クチコミには虚偽投稿/嫌がらせも多いという事実を知っておく。
② クチコミ運営会社は、虚偽や営業妨害でも放置し、投稿を頑なに消さないことがあると知っておく。
③ クチコミが詐欺の材料、金儲け/犯罪の道具になっている事実を知っておく。
被害を受けた時に出来る行動
① 虚偽情報を見つけた時は運営会社に削除要請をする。
② 「発信者情報開示請求」を行う。
③ 「国民生活センター(消費生活センター)」に通報する。
④ 「警察/警察相談専用ダイヤル(♯9110)」に通報する。
⑤ 金銭要求のある話は徹底して無視する。
・客を増やすとか、良いクチコミを投稿する、悪いクチコミを消す等と言ってくる業者を利用しない。名前を変えての再営業もあるので要注意。
⑥ 自衛として自身のページにて虚偽のクチコミがあることを告知する。
⑦ 本物のお客様や同様の被害を受けている方、問題意識を持つ有志の方々と協力して署名活動を行い、運営会社や国(国会等)に届ける。
・オンライン署名サイト等あり。
被害を受けた時のちょっとしたヒント
① まずは焦らず、腹立たしさはグッと堪えて落ち着いてください。
焦って金を払うなどは、犯罪者の思う壺となります。
② 証拠を残す。
虚偽投稿があった日時を記録し、その投稿とURLを含んだ全画面のスクリーンショットを残しておく。
URLとは、画面上部にあるアルファベットや数字の文字列のことです。
スクリーンショットは、ウィンドウズの場合、「すべてのアプリ」の
中にある「Snipping Tool」で行うことが出来ます。
電話営業の場合、「社名」「個人名」「電話番号」を記録しておく。
電話番号から社名などの逆引きも可能ですから、怒りに任せて消してしまったりしないようにしてください。
メール営業の場合、メール自体を保存しておいてください。
③ 発信者情報開示請求について。
「発信者情報開示請求 テンプレ」で検索すると必要書類が出て来ます。これを利用することが出来るかと思います。
④ 加害者/犯罪者の所へ個人的に出向かない。
被疑者特定が難しくないケースもありますし、懲らしめてやろうという思いが湧いても不思議ではありません。
しかし、相手は平気で犯罪を行えるのですから、平然としらばっくれるでしょうし、もし、そこで被害者であるあなたの堪忍袋の緒が切れて暴行事件にでもなってしまっては大きな損です。
加害者/犯罪者のために自分まで犯罪者(暴行犯等)になるようなことのないよう、自分の人生を自ら傷つけることのないよう、淡々と告訴準備などを進める方向で行きましょう。
そもそも論として クチコミをお読みになる方に向けて
クチコミは、そもそも事実でも真実でもなく、個人の主観的意見に過ぎません。
映画や音楽を例にするとすぐお分かりになると思いますが、誰かが「とても素晴らしい」と感じたからといって、あなたも同様に感じるわけではないでしょう。
逆に誰かが「酷い駄作だ」と言っていても、あなたはとても気に入るかもしれません。
結局は、自分で経験してみる(確かめてみる)しかないのです。
重要なことは、見知らぬ誰かの感想ではなく、「あなたがどう感じるか」ということではないでしょうか。
そもそも論として2 被害者の皆様に向けて
中にはクチコミ詐欺を行っている会社を利用して偽の高評価を集めたり、「高評価を付けてくれたら割引券を差し上げます」など、積極的にクチコミを良くしようと働きかける店もあれば、自作自演の高評価もあります。
つまり、高評価のクチコミもあてにならないということであり、低評価のクチコミも信用ならないのですから、クチコミそのものに意味が無いということです。
本物のクチコミを投稿してくださる方々には申し訳ないのですが、我々とは無関係に、システムとしてそうなっています。
店主さんなどで、虚偽投稿があまりに腹立たしくて仕方ない、仕事が手に着かない、といった状態にある方が居たら、それこそ本物のお客様を失うことになりかねません。
今居るお客様を今まで通り大事にすることが重要だと考えられます。
発信者情報開示請求など、非常に面倒な作業を並行して行わねばなりませんが、第一は本物のお客様です。
そもそも無意味なクチコミ、加害者/犯罪者などに影響されぬよう、職場に入ったら切り替えて、目の前のお客様に集中することが今ここで出来る妙策のひとつではないかと考えられます。
切替が苦手な場合、呼吸器系に異常が無ければ、強めに吐く単回の深呼吸などが使えるかもしれません。(切替の方法は人によりますから色々試してみてください)
こういったことも心理臨床家の仕事の範疇ですから、もしストレスフルでどうしようもないと感じていたら、お近くの臨床心理士/公認心理師に相談してみてください。